短歌の目
短歌の目、参加します。よろしくお願いします。
1.おでん
長コート下にパジャマを隠しつつ おでんを選ぶ夜の若者
2. 自由
持ち帰り自由の品を取るときに前後左右をちら見する人
3. 忘
「忘れて」と言うほど人は思い出す 都会の夜の冷たさのなか
4. 指切り
指切りも赤い糸にも縁のない私の小指不要論あり
5. 神
神様の言うとおりにし決めたのに なぜ腹痛にノロわれている
冬休み
しゅこしゅこと灯油を入れる臭みには父の大きな手の温みあり
稼ぎ時これを逃すと誕生日 計画性を発揮する子ら