わたしのひとり会

短歌、俳句、川柳、落語、読書、雑記

それ「校正」ですか?

「文章校正のコツ教えます」「〇〇円~文章校正請け負います」など、ウェブ界隈でも文章校正に関する記事をよく見かけます。みんないい文章を書きたい気持ちはあるんですよね。ですが、こういった記事を見かけると、「校正」が何なのか正確な意味で理解され…

新潮講座『新潮社の校閲講座』参加レポート

みなさんは新潮社がカルチャーセンターを運営しているのをご存知でしょうか。その名も「新潮講座」。神楽坂でやっています。なかなかニッチな内容の講座が多い中、わたしは「新潮社の校閲講座」に参加しました。校閲畑40年の井上孝夫さん(新潮社校閲部の…

もう紫陽花の季節が来る

紫陽花や隅の奴から先に咲く まだ雨の降らぬ季節の花冠り

いままで詠んだ歌と句2

「風花」風花や遠い目をしている新婦 「お風呂」晴天に裸の女群をなし お風呂の端でお猿たまげる 「ワイン」今夜こそ決着がつく予感して ワイングラスをそっとぶつけるワイシャツの赤くて丸いその染みが ワインであれば落としてあげる 「寒昴」終電はまだ来…

これまで詠んだ歌と句

これまで詠んだけどまだ載せていなかったもの。 「髪」「いい匂い」そのつぶやきが五年後も同じシャンプーを買わせているタイマーが鳴る五分前目を覚ます髪をばっさり切った翌朝 「トイレ」モンタージュ汁椀の底に浮かぶたびポタージュ私の腹の奥底会いたい…

春に詠んだ歌

深窓の姫を手練れの女中らが世話するように喪服を仕舞う

NHK「短歌で胸キュン」で入選した!

短歌で胸キュン 3月放送 テーマ「鍵」選者 栗木京子 NHK短歌の入門版。投稿を始めてはや半年、とうとう入選!番組で紹介されました(^_^)うれしい! ヘアピンで鍵穴回し開けた箱河原の石が鎮座している(島崎綾子) 最近、なかなか作れずにいたので、これで…

NHK短歌 「袋」 石垣佑磨

NHK短歌 2月放送「袋」 選者:小島なおゲスト:石垣佑磨司会:剣幸 今回のゲストは石垣佑磨さん。小島先生も仰っていましたが、かっこいいだけじゃなくて声も良い…。「イケメン俳優がいっぱい出てくるドラマとかに出てそうな人の一人」程度の印象しか持って…

NHK俳句 「野焼」 宮崎美子

2月放送 NHK俳句「野焼」 ゲスト:宮崎美子選者:正木ゆう子司会:岸本葉子 今回のゲストは女優の宮崎美子さん。正木先生と同郷の、熊本出身だそうです。今回の番組はなんともいえぬ、のほほんとした雰囲気がただよっています。 「野焼」とは何なのか。山な…

冬に詠んだ短歌 短歌の目

短歌の目、参加します。よろしくお願いします。 1. 洗 洗いたてあなたのシャツが乾くまで愚痴の一つも聴かせてやるわ 2. 鬼 いま鬼に舐められた我めまいしてこれが怒りという感情か 3. 入ポケットの多さのせいで入れるべき物を持たないことに気付いた 4. チ…

冬に詠んだ歌と句 小石川後楽園にて

東京ドームのすぐ隣にある小石川後楽園の梅は七分咲き。カメラを担いだ人たちが思い思いに写真を撮っていました。 無機質な巨人に覗き込まれつつ小梅を愛でる後楽園かな バズーカのようなカメラに梅一輪 私より撮られ慣れてる鴨たちの退屈そうに毛繕いする

NHK短歌 「苦しむ」 島谷ひとみ

2月放送 「苦しむ」 選者:坂井修一ゲスト:島谷ひとみ司会:剣幸 今回のゲストは「亜麻色の髪の乙女」でおなじみの島谷ひとみさん。今回のお題は「苦しむ」だったからなのか、入選歌はどれも心に響きました。 せっけんがつめにはいったときほどのまろい苦…

道灌と山吹伝説

孤鞍雨を衝いて茅茨を叩く これは漢検準1級の読みの問題です。「茅茨」をどう読むかわかりますか。答えは「ぼうし」です。粗末な小屋、といった意味です。 この問題文、どう見ても漢詩から来ているようです。調べてみたら、太田道灌の作でした。漢検準1級…

冬に詠んだ歌と句 六義園にて

老梅や恥ずかしそうに灯りおり 今は無き川の端に立つ老梅や ビル街のゆらりと映る池の端の渡月橋へと歩み出す君 渡月橋わたりきったら今度こそインチキをせず生きてゆきたい ビル街の映る水面を泳ぐには優しい形の水鳥が向く 水鳥の蓬莱島に腰掛けておおあく…

NHK俳句 「節分・追儺」 夢枕獏

NHK俳句 1月放送 「節分・追儺」 選者:夏井なつき司会:岸本葉子ゲスト:夢枕獏 今回のゲストは「陰陽師」で有名な作家・夢枕獏さん。恥ずかしながら読んだことはないのですが、お名前は知っています。とてもおだやかな印象のおじさまです。今回の兼題が追…

NHK短歌 「聴く」

NHK短歌 1月放送 「聴く」 選者:伊藤一彦司会:剣幸ゲスト:筒井真理子 今回のゲストは映画「淵に立つ」で主演を務めた筒井真理子さん。カンヌ映画祭へ行ったときの思い出を歌を、伊藤先生につくってもらっていました。 たらちねの母作りくれし着物きて喝…

NHK俳句 「風花」

NHK俳句 1月放送「風花」 選者:堀本裕樹 司会:岸本葉子 ゲスト:羽田圭介 今日のゲストは芥川賞作家で最近はテレビにもよく出ている羽田圭介さん。小説家だと俳句や短歌なども慣れ親しんでいるものかと思ったら、そうでもないとようです。羽田さんは俳句…

NHK短歌 「お風呂」

1月放送 NHK短歌 「お風呂」 選者:小島なお司会:剣幸ゲスト:カン・ハンナ テーマはお風呂、ゲストがカン・ハンナちゃん!短歌De胸キュンに出演したり、NHK短歌でアシスタントしたりしています。カンちゃんは角川の新人短歌賞の佳作に入賞しました…

正月 短歌の目

短歌の目、参加します。よろしくお願いします。 1 編 編み上げた言葉の目には擦り切れた表紙の似合うこの辞書がいい 2 かがみ 鏡面に積もる埃を拭き払いすこし美人のふりをしてみる 3 もち もちむくり土手っ腹から膨らんでぷいと横向く十四の初春 4 立 「立…

流行の歌詞は。 関ジャムを観て

「関ジャム」という、音楽を掘り下げていく番組で、ゲスト出演していたプロデューサーが言っていた言葉が非常に印象に残りました。今回の関ジャムでは、3人の売れっ子プロデューサーが出演。それぞれが、自分の思う2016年の名曲ランキング10を発表し…

NHK俳句 「寒昴」

1月放送 「寒昴」 選者:正木ゆう子司会:岸本葉子ゲスト:海部宣男(天文学者) 空を見上げることなんて無くなって、まあ久しいです。ゲストの 海部宣男さんによると、昴は比較的若い星なんだそうです。一つの星だったのが、ばらばらに、散らばり始めてい…

NHK短歌 「ワイン」

1月放送 「ワイン」 選者:坂井修一司会:剣幸ゲスト:押切もえ 酒好きとしてとても楽しみにしていた回。入選歌を見るとやはりお題のワインのおかげか、どれもお洒落な感じがしました。 なんといっても今回のゲストは押切もえ!モデル業以外にも小説を発表…

2016年に読んだ本に星を付ける

2016年に読んだ本を挙げます。2016年に発売されたとか、話題になったとか、関係ありません。単に私が読んだだけです。 ★★★★★(絶対に読んでほしい) 死んでいない者 滝口悠生 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米田万里 人生、成り行き 談志一代記 吉田潮 夢中…

短歌の目

短歌の目、参加します。よろしくお願いします。 1.おでん 長コート下にパジャマを隠しつつ おでんを選ぶ夜の若者 2. 自由 持ち帰り自由の品を取るときに前後左右をちら見する人 3. 忘 「忘れて」と言うほど人は思い出す 都会の夜の冷たさのなか 4. 指切り 指…

黒部峡谷にて 2

名も読めぬ駅で列車を待つ我に 心強きは古ストーブの火 旅も果て空が紅葉に染まりけり ++++++++++++++++++++++ 本当は誰かを誘おうかとも思ったが、平日の中途半端な日に遠路はるばるトロッコ列車に乗るためだけに来てくれる人はおらず、一人旅となった。私…

晩秋の黒部峡谷にて、いくつか詠んだ

一人旅見知らぬ空を眺めても 隣に君を座らせている 山裾やミニカーの走る見つけたり ストーブの磁力がつくる行きずりの 同心円にやかんの周波 ***************** 黒部峡谷は赤い鉄橋を渡るトロッコ列車で有名だ。かつてはダム建設の作業用列車だったらしい。…

いくつか詠んだ (短歌の目)

短歌の目に初めて参加します。 よろしくお願いします。 1. 本 真実は私だけだと気付いた日 初めて本を踏み潰した日 2. 手袋 指あまり掴めたような気がしても 優しく撫でただけの手袋 3. みぞれ 家を出てぼろ雑巾になり果てぬ 初めて染みる母のみぞれ煮 4. 狐…

冬に詠んだ歌と句1

世の中に井戸の数こそ多かれど 大海の場所知る者はなし

秋に詠んだ歌と句5

年の瀬や誰かを待つか分水嶺 その人波の寒さのなかで 真剣な手帳を選ぶその目つき フィアンセ決めたときのそれだね ダウニーは恋の香りとママは言う 不倫の恋の香りだと言う

秋に詠んだ歌と句4

年の瀬や誰かを待つか分水嶺 道行く人はまた通り過ぎ

秋に詠んだ歌と句3

積み上がる折り鶴数え秋は夜 指の切り傷忘れ得ぬ傷 道渡る赤ランドセルの弾む影 秋は夜鳴らぬ電話とくるまれり くしゃみひとつ吸い込んだのは秋の風

メールやLINEの文末表現

最近の悩みは、メールやLINEの文末表現で「それは残念。。。」のような句点を3つ続ける表現を解禁するかどうか、です。今まで通り三点リーダーで良いじゃん、という意見もあがっています。 ふだんは句読点、三点リーダー、3種類ほどの顔文字、(笑)しか使い…

秋に詠んだ歌と句2

液晶に窓に鏡に水面に現れる能面と目は合わない 働けど楽にならざり金運線あるかないのかぢっと手を見る

秋に詠んだ歌と句1

午前二時おでんのつゆの嵩を増すひとしずくぶん私疲れた (まま) 辞書を見せ意味をただしてみたとこで (形容動詞、みたいだ) 五千二時やっと電話が繋がった (三千世界のストーカーより) 今ここで私で人類史は完成 (北の小部屋のベッドの隅で) 抱きっ…